40代英語初心者が英語力を爆上げしたければ英文法学習が必須な理由とは?

英語初心者の多くの人が英語学習をする上で一番苦手意識があるのが

”英文法学習”

だと思います。

僕もめちゃくちゃ苦手でした。

なぜかって英文法学習って机に向かって分厚い文法書で勉強するってイメージがあるからなんですね。

「社会人になってただでさえ忙しいのに今さら机に向かって勉強なんてやる気がしない」

「英文法なんて特別勉強しなくても英会話さえできればいいし」

「英文法は特別勉強しなくても英語の言い回しさえ覚えたら会話できるようになるんじゃないの?」

この気持ち分かります。僕もそう思っていました。

 

果たして本当にそうなのでしょうか?

英文法は特別勉強しなくても英語はできるようになるのでしょうか?

この記事ではその点について解説していきます。

この記事を読んで分かること

・英語ができるようになるためには英文法学習が絶対に必要な理由が分かります

英文法を知らずして英語ができるようにならない理由とは?

僕も英文法は英語学習の中で一番嫌いでした(笑)

英文法の勉強というとどうも受験生みたいなイメージがあってとにかく文法学習から逃げていたんですね。

 

僕も英語を学び始めた当初は・・

文法なんて勉強しなくても英語の言い回しを覚えて英会話アプリをひたすらくりかえしたら英語はできるようになるんじゃないの?

とか思っていました。

だから最初は

”日常生活でよく使う英語の言い回しが書いてある書籍”

を購入してそれをひたすら丸暗記していたんですね。だいたいそれを1か月くらい続けたでしょうか?

そのあと英会話アプリをダウンロードしてそれをひたすら繰り返してました。

 

でもいつまでたっても英語を話せるようになりません。

というか前日覚えたことも忘れてるんです。

それに同じ英文でもちょっと単語が入れ替わったりするともう話せません。

あれだけ必死に英文を覚えたり英会話アプリで会話の練習もしたのにどうして英語が話せるようにならないんだ・・・

常にこんなことばかり考えていましたね(笑)

 

なぜ英文を丸暗記したり英会話アプリで英語を話す練習もしたのに英語が話せなかったのでしょうか?

 

それは英文を構築するためのルールを知らないまま、ただ英文の丸暗記や英会話アプリの言い回しの丸暗記ばかりを繰り返していたからです。

文を構築する正しいルールが分かっていないからちょっと文章をひねられたりすると応用がきかなくなりもう分からなくなっていたんですね。

英文法は自分が表現したい英文を構築するためのルールである

日本語でも英語でもそうですが、

”文というのは必ずルールに沿って構築”

されています。そのルールというのが文法となります。

 

英文法は英文を構築するためのルール(決まりごと)です。

 

普段意識することはほぼないですが日本語も明確な文法の定義があります。

日本語は英語に比べて比較的語順は自由とされていますがそれでも大原則として

主語(S)+修飾語+目的語(O)+動詞(V)というSOV型(動詞が文末)”

というのが大前提となっています。

 

これに対して英語は、

”主語(S)+動詞(V)+目的語(O)というSVO型(動詞が真ん中)”

つまり英語と日本語では動詞の位置が逆なんですね。

 

例えば日本語で

”私は毎日電車で仕事に行きます”

という言い回しでも

”私は行きます仕事に毎日電車で”

というと違和感があるでしょ?(意味は一応通じますけどね)

つまり英文法で語順を理解しておかないと実際にネイティブと会話となったときに、

This woman's English is really weird・・(この女性の英語めちゃくちゃ違和感あるなぁ・・)

と思われてしまいます。

これ海外旅行あるあるなんですが、英語ができない日本人の多くは英文法が分からないから適当に知っている単語をならべて会話しますよね。これでもジェスチャーとかを交えて意味は通じることは多いんです。

海外旅行などで一時的に英語を使うだけであればこれでも問題ないですが、

このレベルだと

「私は英語ができるカッコイイ大人です」

とはさすがに言えないですよね。

僕たち日本人が日本語でペラペラ会話できるのは文の語順や動詞の活用といった日本語の文法の知識は予め備わっているから無意識で会話できるんです。

 

英語でも同じなんですね。

英語ネイティブ(アメリカ人・イギリス人・オーストラリア人など)は今僕たちが必死で学ぼうとしている英文法は予め備わっているからあれだけ流ちょうに話せるんです。

彼らは意識して文の語順とか動詞の原形とかbe動詞がどうとか考えていません。あくまで無意識なんです。

つまり英語を流ちょうに話すネイティブにとって

”英文法の知識は無意識レベルで知っていて当然”

というものなんです。

英文法を知らなければ彼らと同じ土台にすら立てていないということ。

 

そしてせっかく英文を覚えても分を構築するという知識がないから応用がきかず先に進めません。

例えば先ほども出ましたが

”私は毎日電車で仕事に行きます”

という英文があったとします。

I go to work by train every day.

文だけみればそれほど難しい単語もないし丸暗記でもいけそうな感じがしますね。

だから英語初心者はひたすら何度も何度も呪文のようにこの英文を唱えるんです(笑)

しかしこの方法だとこの英文だけしか頭に残らないんです。

つまり英文をちょっとひねられたらもう分からないんですね

 

試しに上記の英文を一度丸暗記してみてください。

20回くらい呪文のように唱えたらとりあえず丸暗記は可能でしょう(笑)

 

丸暗記した後にこの文を英語で表現できますか?

単語は下に書いてありますので一度英作文してみてください。

① 私はいつも電車で仕事に行っています。 

② 私はたまに電車で仕事にいくときがあります。 

③ 私は昨日は電車で仕事に行っていました。 

④ 私は今から電車で仕事に行きます。    

⑤ あなたは電車で仕事に行っていますか?  

※いつも(always)※たまに(sometimes)※昨日(yesterday)※今から(now)※あなた(you)

”電車で仕事に行く”という意味は同じですが先ほどの例文から少しひねってあります。

 

正解は以下のとおりとなります。

① I always go to work by train.(私はいつも電車で仕事に行っています)

② I sometimes go to work by train.(私はたまに電車で仕事にいくときがあります。)

③ I went to work by train yesterday.(私は昨日は電車で仕事に行きました。)

④ I'm going to work by train now.(私は今から電車で仕事に行きます)

⑤ Do you go to work by train?(あなたは電車で仕事に行っていますか?)

いかがだったでしょうか?

多分ほとんどの人ができなかったと思うんです。

ちなみにこれができた人は中1レベルの英文法は理解できていると思っていいでしょう。半年前の僕はこれすらもできませんでした(笑)

①②に関してはalwayssometimesという単語を知っていれば何となくで分かったかもしれません。でもこの単語を文のどこに入れたらいいか迷いませんでしたか?

③④⑤は何をどうすればその表現になるか検討もつかなかったかもしれませんね。

それで必要なのが文を構築するルールつまり英文法の知識となるわけです。

 

ちなみに①~⑤の英文を文法的に解説するとこのようになります。

①②で使用しているalwayssometimes頻度を表す副詞

”頻度を表す副詞は通常は動詞の直前(be動詞の場合は直後)か文末に置く”。

③に関しては”行った”という過去を表現しているためgoの過去形のwentが使用されている。

④は”今から行きます”というその状態のニュアンスのため現在進行形(be動詞+動詞ing)が使用されている。

⑤は文頭にDoを置いて”Do(Does)+主語+動詞の原形”で疑問文となっている。この場合の主語はyou(あなた)。

こんな感じで文法の知識がないと英文を丸暗記したところでそのちょっと言い回しを変えて文をアレンジしたりすることができなくなります。

つまり学習が頭打ちになり先に進めないんですね。

 

英語の言い回しを覚えるなら上記の例のように

”その文がなぜその形になるのか論理的かつ文法的に人に説明できるようになるまで理解する”

ということを徹底しないとダメということ。

これが理解できてはじめてその言い回しを理解したといえますしさらにそれに派生した様々な文が構築できるようになり自然と英語のボキャブラリーが増えていきます。

 

今までのお話をまとめると以下のとおりです。

英文法が英語学習において絶対に必要な理由

・英文法の知識がないと文構築において論理的に考えられないから応用がきかず学習が頭打ちになる

英文法を学ぶことで英語の言い回しの記憶度の定着が爆上がりする

英文法を学ぶメリットはもう一つあります。

それは

”英文法を学ぶことで実際の会話で必須の英語の言い回しなどの理解度や記憶の定着度が爆上がりする”

んですね。

先ほども少し触れましたが英文法を理解することで応用がきくようになります。

 

先ほどの例文でみてみましょう。

I go to work by train every day.(私は毎日電車で仕事に行きます)

この文を先ほどの例に従って文法的に解説してみましょう。

 

文法的に考えるときはまずその文が英語の基本文型(五文型)のうちのどの文型なのか考えた上で品詞分解をしていきます。

”基本五文型”とかいきなり聞きなれない文法用語がでてきましたがこの時点ではまだ覚えなくて大丈夫です。

基本五文型についてはこの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

※関連記事

英文法の”基本五文型”を40代英語初心者でも分かるように徹底解説

 

まずこの文はS(I)+V(go)の第一文型となります。

例えば”Igo(私は行く)”だけでも文章は成立しますよね。

”to work(仕事に)" "by train(電車で)" "every day(毎日)”は全て”行く”という意味のgoを修飾しているのが分かりますか?

 

このように動詞や形容詞や副詞また文全体を修飾する句を副詞句といいます。

この場合は・・・

何のために行く?→to work(仕事のために行く

どうやって行く?→by train(電車で行く

どれくらいの頻度で行く?→every day(毎日行く

となりますね。

つまり副詞句とはこれは文の補足情報を追加するもので文章をアレンジするものという認識でいいと思います。

また補足ですが・・

trainは数えられる名詞だから文末にsをつけて複数系の”by trains"じゃないの?

と思った方は鋭いです。

この場合のtrain”~で行くという手段”を表しているのでこういう場合は複数形にする必要はないんですね。

英語では”交通手段”を表すとき、通常は冠詞(a/the)も複数形もつけずにby+乗り物の単数形(train, bus, carなど) を使うというのがルールなんです。

 

今までの説明で・・・

何言ってんのか全然分かんねーよ・・

という人はこちらの関連記事で英語の冠詞・複数形・品詞についてそれぞれ詳しく解説していますので関連記事をご覧ください。

※関連記事

 

日本語にはない英語特有のルール 複数形について徹底解説

 

続いて品詞分解をしてみましょう。品詞分解とはその文の単語(句)が文法的にどのような意味をなしているか調べることです。

”句”というのは2文字以上で主語と動詞を含まないかたまりのことをいいます。

こちらについても関連記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

※関連記事

英文法の超基礎 ”句”と”節”の違いを40代英語初心者でも分かるように徹底解説

 

この文を品詞分解すると・・

  • 主語(S)(代名詞)I

  • 動詞(V)go

  • 目的地を表す前置詞句(副詞句の一部)(to + 名詞)to work

  • 手段を表す前置詞句(副詞句の一部)(by + 名詞)by train

  • 頻度を表す副詞句(every + 名詞)every day

となります。

 

まとめるとこの英文は

”S+Vで主語が~をするという第一文型でそれに目的や手段や頻度を表す副詞句を伴う文”

ということになります。

 

これで英文のパターンが一つ理解できましたよね?

 

あとは必要に応じて単語を入れ替えたりするだけでこのパターンの文章を自分自身で作文してみればいいんです。

しかも理屈を知っているから英文を丸暗記する必要はありません。

単語の知識さえあれば丸暗記しなくても英文が作れてしまうんですね。

 

このパターンの英文をいくつかあげてみましょう。

”S+Vで主語が~をするという第一文型でそれに目的や手段や頻度を表す副詞句を伴う例文”

・They drive to the gym by car every weekend.彼らは毎週末、車でジムに行きます)

・We fly to Tokyo by plane every summer.(私たちは毎年夏に飛行機で東京へ行きます)

・He swims to the island by himself every day.(彼は毎日、ひとりでその島まで泳ぎます)

・You run to work on foot every morning.(あなたは毎朝、徒歩で仕事に行きます)

どうですか?

この英文の文法を理解しただけで単語を入れ替えただけでで文が作れるんです。

三単現のsとか前置詞が違うとか細かい変化はありますが文の構造自体は文法的には同じです。

※関連記事

日本語にはない英語特有のルール 三単現のsて何?どんなときに使うの?

前置詞を制するものは英語を制す?会話でよく使う前置詞30選を徹底解説

 

つまり一つ一つの英文を理屈で理解しておくと次に同じパターンの英語が出てきても、

この英文のパターン前にやったのと似ているな・・単語を入れ替えたら別の言い回しで文章が表現できるかも ちょっとやってみよう

となるんです。

それに丸暗記するよりも理屈で覚えた方が記憶の定着度も全然違いますし効率よく英語学習を進めることができます。

覚えた英文を理屈で理解しておくと

”丸暗記しただけの英文から使える英文に変化”

するんですね。

 

だから英文法を理解しておくことはあなたの今後の英語学習においてより効率よく勉強を進めるためにも大きな武器となります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

僕も最初は知識も何もないからさらに分からなくなり結局、

あー覚えられない・・ やっぱ俺は頭が悪いから英語なんて無理・・・やーめた!!

となり英語学習を諦めてしまうことが日常茶飯事でした(笑)

今日も英語勉強しなきゃと思っても意思が弱いからすぐにポテチを食いながらYouTubeを見て気づいたらガーガー寝ていました(笑)

しかし考えてみればできないのは当たり前ですよね。

英語と日本語は全く違う言語。だから英語のルールも知らないのに英語ができるわけがないんです。

 

ここでハッキリ言いましょう。

”英文法を学ばず英語ができるようになるということは戦場に武器を待たずに行くのと同じくらい無謀”

です。

英会話アプリの言い回しやよくある日常会話の英文をいくら丸暗記したところで絶対に英語はできるようになりません。

YouTubeの聞き流し英語をいくら聞いたところで英語脳にはなりません。

そんなことをしている暇があるなら1か月かけて中学英文法を学びなおした方がよっぽど効率的です。

 

英文法は奥が深いです。

やればやるほど疑問点が出てくるんですね。

最初は文法書を見てもよく分からない文法用語ばかりでとにかく疑問だらけなんですね。

例えば先ほどの”副詞句がどうのこうの”とか言われても

副詞句という単語の意味そのものが分からない

という人も多いと思います。実際僕もそうでした。

だからまずそういう人は

”副詞句というものがそもそも何なのか?”

”句”ってそもそも何なのか?”

ということからスタートしなきゃいけないということ。

これが分かっていないとせっかく文法書を買っても・・

文法書に書いてある文法用語がそもそも分からん・・ なんだこりゃ?

となります。

 

だからそんな人のために

”このブログではできるだけ英語力ゼロだったときの当時の僕のような英語初心者の40代でも分かるように英文法の超基礎を解説”

しています。詳しくはこのブログの関連記事をご覧ください。

 

英文法学習は最初はなかなか大変ですが効率よくやれば最短1か月で基礎は完成します。

※関連記事

40代英語初心者必見 1か月で中学英文法をマスターできる時短勉強法とは?

 

英会話アプリや会話に頻出の英文の言い回しを覚えるのはそれからでも全然遅くはありません。

僕も実践したから分かるのですが、こういった言い回しを覚えるのに英文法を理解しているのとそうでないのとでは記憶の定着度がまるで違うということ。

英文法学習する前と違って丸暗記ではなくその英文を論理的に理解できるから短時間で覚えることができる上、実際に応用で使えるからどんどん勉強したいという欲が出てくるんですね。

 

英文法を学ぶことで会話に使える英文がめっちゃ覚えられるからもっともっと覚えたい やる気が出てきたぞ!!

ぜひこの体験をあなたにもしてもらえたらと思います!(^^)!

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