40代英語初心者のための英文法講座 英語の”名詞”の文法的役割を徹底解説!!

英語の名詞とは?

英語の名詞(noun)を一言でまとめると以下のとおりです。

名詞
人・物・場所・考え・感情・出来事など、「名前」を表す

名詞は

”その単語だけで意味が通じる”

というのが大きな特徴です。

 

さらに英語の名詞にはさらに以下5種類に分類されます。

英語の名詞の種類はこの5つ

① 可算名詞

② 不可算名詞

③ 固有名詞

④ 抽象名詞

⑤ 集合名詞

さっそくよく分からない言葉が出てきたと思うのですがそれぞれ解説していきますのでご安心くださいね。

① 可算名詞とは?

可算名詞とはその名のとおり

”数えられる名詞”

のことをいいます。

つまり、1つ、2つ、3つ…と個数で数えられる名詞を指します。

この名詞を使う場合はa an many twoなどの数を表す単語が前におかれます。

可算名詞の使い方としては英語特有の以下のようなルールがあります。

① 単数形には「a / an」がつく

・a dog(1匹の犬)

・an apple(1個のりんご)

 ※母音で始まる語の前は「an」!

 

複数形には「s」や「es」をつける

・cat → cats

・bus → buses

・baby → babies

 

③ many / few などの数量詞と一緒に使える

・many books(たくさんの本)

・a few friends(少しの友達)

・how many chairs?(いくつの椅子?)

もっと分かりやすくいえば

”形があるものは可算名詞”

という認識で大丈夫かと思います。

chair(椅子)

apple(リンゴ)

phone(電話)

また単位で区切れるようなものも可算名詞として扱われます。

cup of coffee(カップ1杯のコーヒ)

a page(1ページ),

a person(一人の人)

② 不可算名詞とは?

不可算名詞とは

”数えられない名詞”

のことです。

 

不可算名詞にも可算名詞と同じく英語特有の以下のようなルールがあります。

不可算名詞のルール

・数えられないので「a」「an」や複数形(s)をつけない

・量を表すときは「some」「a lot of」「much」などを使う

 

代表的な不可算名詞は

①液体、②気体、③粉・粒状のもの、④抽象的な概念、⑤集合的なもの、⑥自然現象

となります。

分類
① 液体 water(水), milk(牛乳), oil(油)
② 気体 air(空気), smoke(煙)
③ 粉・粒状のもの sugar(砂糖), rice(米), flour(小麦粉)
④ 抽象的な概念 love(愛), advice(アドバイス), information(情報), knowledge(知識)
⑤ 集合的なもの furniture(家具), luggage(荷物), equipment(装備)
⑥ 自然現象 weather(天気), sunshine(日差し)

ちなみに不可算名詞でも”数えたい”ときは、

a piece of ~ 

a glass of ~ 

a bottle of ~

などの単位表現を使うことで数を表現することができます。

a piece of advice(一つのアドバイス)

a glass of water(一杯の水)

最初はどれが数えられる名詞でどれか数えられない名詞かイメージがつかみにくいと思うんですが学習を進めていくと感覚で分かってくるようになります。

③ 固有名詞とは?

固有名詞とは、

”特定の人・場所・組織・モノの名前”

のことをいいます。

日本語でいう”太郎”や”東京”や”トヨタ”などと同じです。

分かりやすくいえば、

”この世に1つしかない特定の名詞が固有名詞”

という認識でOKです。

ちなみに

”固有名詞は最初の文字を必ず大文字にする”

というルールがあります。

 

主に

①人の名前、②地名、③国名・地域名、④曜日・月、⑤会社・ブランド、⑥書籍・映画・曲、⑦学校名・団体名

固有名詞とされています。

また固有名詞に対して普通名詞というものがあります。

この違いは

”たくさんあるうちの1つかこの世に1つしかない名前のものかどうか?”

ということ。

(普通名詞)dog(犬) 犬という名前はあらゆる場面で使用される

(固有名詞)Pomeranian(ポメラニアン) 犬の犬種の1つで1つかない名前

 

英語では文頭は品詞問わず必ず大文字になるんですが、固有名詞の場合は文中でも最初の文字が必ず大文字がきます。

④ 抽象名詞とは?

抽象名詞は、

”目に見えないもの手で触れられない概念や状態”

を表す名詞のことです。

たとえば、”愛”や”勇気”や”悲しみ”のように形はないけど心や考えの中に存在するものですね。

 

抽象名詞と呼ばれるものは

①感情、②状態、③性質・特徴、④行動・行為、⑤考え・概念

があげられます。

分類
① 感情 love(愛), anger(怒り), happiness(幸せ)
② 状態 health(健康), freedom(自由), peace(平和)
③ 性質・特徴 beauty(美しさ), strength(強さ), intelligence(知性)
④ 行動・行為 communication(コミュニケーション), education(教育)
⑤ 考え・概念 idea(考え), truth(真実), knowledge(知識)

 

抽象名詞の特徴は以下のような認識でいいかと思います。

抽象名詞の特徴

・数えられないもの(不可算名詞)が多い

・単数・複数で区別しないことが多い

・感情、状態、性質、行動、考えを表す

⑤ 集合名詞とは?

最後は集合名詞です。

集合名詞は、

”たくさんの人・動物・モノを”1つのまとまり”として表す名詞”

のことです。

つまり「1人1人」や「1匹1匹」ではなく、まとめて1つの集団として考えるイメージですね。

集合名詞で代表的な単語は以下のようなものがあります。

family(家族)

team(チーム)

class(クラス)

group(グループ)

staff(従業員)

audience(観客)

committee(委員会)

flock(鳥の群れ)

herd(動物の群れ)

crowd(群衆)

集合名詞にも英語特有のちょっと面倒くさい以下のような文法ルールがあります。

 

① 単数扱いが基本

グループを”1つのまとまり”として見るときは単数扱いとなります。

The team is practicing hard.

(チームは一生懸命練習している。)

ここでは”チーム全体=ひとつの存在”と考えてるから、is(単数)扱いとなります。

 

② メンバーに意識が向くときは複数扱いもできる

”メンバー個々を意識するとき”は複数扱いすることもあります。

The team are arguing with each other.

(チームメンバーが互いに口論している。)

この場合は”1人1人のメンバーが互いに口論しているイメージ”だから、are(複数)扱いとなります。

集合名詞はそれ単体でも使用できますが

集合名詞(グループ)+of+A”

Aのグループ

という表現をすることが多いです。

 

例文をあげておきましょう。

表現 意味
a group of friends 友達のグループ
a herd of cattle 牛の群れ
a flock of birds 鳥の群れ
a class of students 学生たちのクラス
a team of experts 専門家チーム

これを見て、

”a group of friends”は”a group of friend”ではダメなの?グループを単数で表現するならはいらないと思うんだけど・・・

と思った人もいるかもしれませんね。

結論からいうと

”a group of friend”

ではダメです。

理由はgroupまとまり・集団を表すから中に複数の人がいるのが普通ですよね。

一人では集団とはいえません。

だからfriend(友達1人・単数形)じゃなくて、friends(友達たち・複数形)が正解なんです。

group(グループ)は単数形で表現するんですが、そのグループを構成しているものは必ず複数から成り立っているので、グループを構成するものは複数形での表現となるんですね。

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