40代英語初心者のための英文法講座 英語の”前置詞”の文法的役割を徹底解説!!

英語の前置詞とは?

英語の前置詞(prepositions)を一言でまとめると以下のとおりです。

前置詞
名詞・代名詞と他の語(動詞や形容詞など)との関係を示す

前置詞

”名詞・代名詞の前に置かれて「時間・場所・方向・手段・理由」などを表す品詞

です。

つまり前置詞を名詞や代名詞の前におくことで、

文の中で「いつ」「どこで」「どのように」などといった

情報を説明する役割ということですね。

 

”前置詞を制するものは英語を制す”

といわれるくらい前置詞は英語文法の中でも非常に重要な要素ですのでここでしっかり理解しておきましょう。

英語の前置詞の文法的役割とは?

前置詞の文法的役割

”名詞・代名詞の動作と他の語(動詞や形容詞など)との関係を示す役割”

を持ちます。

そして文の中で以下のような様々な文法的役割を持ちます。

英語の前置詞の文法的役割

① 方向・場所・位置を表す(最もよく使われる)

② 時間を表す

③ 原因・手段・方法を表す

④ その他の関係を表す

前置詞の文法的役割の基本はこの4つです。

 

注意すべき点は

”前置詞の後ろは必ず名詞か代名詞がくる”

ということです。

これはめちゃくちゃ重要ですので覚えておいてください。

 

ではそれぞれ解説してきます。

前置詞の文法的役割① 方向・場所・位置を表す

方向・場所・位置を表す前置詞はもっとも頻出となりますのでしっかり覚えておきましょう。

 

代表的なものは以下のとおりです。

方向・場所・位置を表す前置詞

in(〜の中に) 

on (〜の上に) 

at (〜に(点))

under(〜の下に)

 

方向・場所・位置を表す前置詞を使った例文をみていきましょう。

He is in the room.

(彼は部屋の中にいる)

 

The book is on the table.

(本は机の上にある)

 

 She is at the station.

(彼女は駅いる)

 

The cat is under the bed.

(猫はベッドの

 

前置詞の後に名詞をおくことで

”動作の方向や場所や位置が示されている”

というのが分かりますね。

前置詞の文法的役割② 時間を表す

時間を表す前置詞で代表的なものは以下のとおりです。

時間を表す前置詞

at(時刻

on (日・曜日) 

in (月・年・期間)

これを見て、

atoninも方向や場所を表す前置詞じゃないの?

と思ったかもしれません。

 

そうなんです。

ここが英語の前置詞の難しいとこで、

”英語の前置詞は同じ単語でも意味が複数あることがめちゃくちゃ多い”

んですね。(これについては詳しく後述します)

 

時間を表す前置詞を使った例文をみていきましょう。

The train leaves at 6 p.m.

(列車は午後6時出発する。)

 

I was born on Monday.

(私は月曜日生まれた。)

 

I’ll go to Japan in March.

(私は3月日本に行くつもりだ。)

 

前置詞の後に名詞をおくことで

”動作の時間が示されている”

というのが分かりますね。

前置詞の文法的役割③ 原因・手段・方法を表す

原因・手段・方法を表す前置詞で代表的なものは以下のとおりです。

原因・手段・方法を表す前置詞

by(手段・近くに

because of (~が原因で) 

with(~を使って)

 

原因・手段・方法を表す前置詞を使った例文をみていきましょう。

She came by bus.

(バス来た)

 

The game was canceled because of rain.

(雨のため試合は中止になった。)

 

He wrote with a pen.

(彼はペン書いた。)

前置詞の後に名詞をおくことで

”その動作の原因・手段・方法が示されている”

というのが分かりますね。

前置詞の文法的役割④ その他の関係を表す

前置詞の中には

”上記以外の関係を表す意味”

のものもあります。

 

代表的なものは以下のとおりです。

その他の関係を表す前置詞

of (〜の) 

for (〜のために) 

about (〜について) 

to (〜へ、〜に対して) 

 

これらの前置詞を使った例文をみていきましょう。

A cup of tea.

(一杯の紅茶)

 

This gift is for you.

(この贈り物はあなたへのものです。)

 

We talked about music.
(私たちは音楽について話した。)

 

I gave the book to her.

(私は彼女にその本をあげた)

 

ここにあげた前置詞は代表的なものでこれ以外にもまだまだあります。

同じ単語でも意味が複数あるものも多いです(というよりほとんどそんなものばかり)

前置詞は奥が深く最初は理解に苦しむと思います。

僕も本当に苦労しました(今でも100%理解しているつもりはありません)

 

ちなみに単語学習において前置詞だけは丸暗記で覚えるというのはやめた方がいいと思います。

僕も試しましたが丸暗記はかなり非効率です。

詳しくは関連記事をご覧ください。

※関連記事

英語の前置詞を覚えるコツは丸暗記ではなくイメージをつかむこと

実際の英会話で必要な前置詞はこの30個を覚えればOK

英語の前置詞は奥が深くその単語も意味も多種多様です。

上記で紹介した前置詞はほんの一部にすぎません。

覚えるべきことが多すぎて頭がパニックになっている人も多いでしょう。

ただ実際の英会話で必要な前置詞は限られています。

 

だから英語初心者の方はとりあえず

”この30個の前置詞”

を理解しておけば日常英会話であれば困ることはないでしょう。

 

逆に言えば、英語ができるようになりたければ

”これらの前置詞は知っていて当然レベル”

までもっていかなければいけません。

 

その超重要前置詞30選がこちらになります。

青字は直接的な意味ではなくその前置詞のイメージです。

英会話で頻出の超重要前置詞30選

at (場所・時の一点)

in (立体空間の中・期間(かかる時間))

on (接触している・特定の日)

from (出発点から離れる)

of (所有や所属)

to (方向(届いている)・結合)

for (方向(届いていない)・期間(ずっと))

with (一緒にいる)

before (~の前)

after (~の後)

about (漠然)

near (近い)

as(イコール)

until (ある時までずっと)

by (まで・~によって)

during(特定の期間)

between (はっきりしたものの間)

among(はっきしていないものの間)

up (下から上に伸びる)

down(上から下に下がる)

over (上から覆っている 乗り越える)

across (平面を横切る)

beyond (範囲を超えて横切る)

under (下・支配)

around (丸に囲まれている)

against (ぶつかり合う)

into (外から中への動き)

through (空間を通り抜けている 連続で)

along (細長いものに沿う)

without (~なしで・無関係)

なおこれらの30選の前置詞具体的な使い方や使い分け記事で一つずつ解説していますので詳しくは関連記事をご覧ください。

※関連記事

英語の前置詞を覚えるコツは丸暗記ではなくイメージをつかむこと

前置詞はこれだけ覚えればOK 英会話に必須の基本前置詞30選を徹底解説!!

おすすめの記事