
英語の間投詞(かんとうし)とは?
英語には間投詞(かんとうし)と呼ばれるものがあります。
あまり聞きなれない品詞ですが日常英会話では頻出なのでしっかりと理解しておく必要があります。
英語の間投詞(Interjection)を一言でまとめると以下のとおりです。
間投詞は
会話の中で感情や反応を一言で伝える表現
です。
間投詞は文法的には大きな意味はなさず
”単独で使われたり文頭につけて気持ちを強調したりする役割”
ですね。
日本語でいえば
「おい!」
「ねぇ」
「やぁ」
などに当たる言葉です。
英語の間投詞の文法的役割とは?
英語の間投詞は文の中で以下のような文法的役割を持ちます。
話し手の「感情・気持ち・反応」などを短い言葉で表す語で、文の構成要素には含まれない
間投詞というものは文の中で独立した要素です。
だからその性格上、
”他の品詞にかからない”
”主語・述語にはならない”
”他の文の成分とは文法的に絡まない”
といった特徴があります。
また間投詞はカンマや感嘆符で区切られることが多く、感情や雰囲気を添える役割があります。
Oh, I didn’t know that!
(おお、知らなかった!)
Wow! That’s amazing!
(わあ!それすごい!)
Hey, are you listening to me?
(おい、聞いてる?)
Well, let’s see what happens.
(えーっと、どうなるか見てみよう)
間投詞は文語ではあまり出てきませんが、
実際の英会話で間投詞を覚えておくと自分の気持ちや感情を表すのに便利ですのでぜひ覚えておきましょう。
英語の間投詞の種類
英語の間投詞の種類ですが主にこの3種類となります。
① 感情・反応を表す(Wow! / Oh! / Eh?など)
② 呼びかけ・注意喚起を表す(Hey! / Yo! / Hello!など)
③ 同意・反応を表す(Yes! / Uh-huh / Rightなど)
英語の間投詞は2文字以内の単純なものが多い上、文法的な複雑さはなく純粋に覚えるだけです。
ただ間投詞を知っておくと英会話の幅がかなり広がりますので
「とりあえず英会話の基本フレーズから覚えたい」
という人はまず間投詞から覚えるというのも有りだと思います。
感情・反応を表す間投詞
英語で感情・反応を表す間投詞は、
”「驚き・喜び・悲しみ・怒り・恐れ・失望・同情」などの感情を瞬間的に表す言葉”
です。
日本語でいえば
「うわっ」
「きゃっ」
「くそっ」
「やったー」
みたいな話し手の気持ちをそのまま外に出す表現です。
基本的にこのような表現は文の構造に影響せず、自由に使えますので覚えておくだけで日常会話で感情表現を豊かにできます。
あまり聞きなれない表現もありますが覚えておくとかなり便利な表現もありますのでぜひここで覚えておきましょう。
驚き・ショック
驚き・ショックを表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Oh! (おお!)
Wow! (うわー! / わあ!)
Eh? (えっ? )
Gosh! / Goodness! (なんてこと!)
Oh! I didn’t expect that.
(おお、そんなこと予想してなかったよ)
Wow! That’s amazing!
(うわっ、それすごいね!)
Eh? What did you say?
(え?何て言ったの?)
Gosh! I forgot my wallet!
(うわっ、財布忘れた!)
喜び・嬉しさ
喜び・嬉しさを表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Yay! (やったー!)
Hooray! (バンザーイ!)
Woo-hoo! (イエーイ!)
Yippee! (わーい!)
Yay! We won the game!
(やったー!試合に勝った!)
Hooray! School’s out!
(バンザーイ!学校終わった!)
Woo-hoo! I got a promotion!
(イエーイ!昇進したよ!)
Yippee! We're going to Disneyland!
(わーい、ディズニーランド行くんだ!)
悲しみ・失望・同情
悲しみ・失望・同情を表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Oh no... (ああ、いやだ…)
Alas... (ああ、なんて…)(文語的)
Aww... (かわいそうに…)
Oh no... I broke it.
(ああ…壊しちゃった)
Alas, she passed away.
(ああ、彼女が亡くなった…)
Aww, that’s so sad.
(ああ、それは悲しいね…)
怒り・不満
怒り・不満を表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Damn! (ちくしょう!/くそっ)
Ugh! (うげっ / うわっ)(嫌悪)
Grr! (うー! / イラッ!)(擬音的)
Argh! (うわー!)
Damn! I missed the bus!
(くそっ、バス逃した!)※やや強めの表現
Ugh! This smells bad!
(うわっ、これ臭い!)
Grr! Why won't this work?!
(イラッ!なんで動かないの?)
Argh! I forgot again!
(うわー!また忘れた!)
恐怖・びっくり
恐怖・びっくりを表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Eek! (きゃっ!)
Yikes! (うわっ!)
Eek! There’s a mouse!
(きゃっ!ネズミがいる!)
Yikes! That was close!
(うわっ、危なかった!)
呼びかけ・注意喚起を表す間投詞
呼びかけ・注意喚起を表す間投詞は、
”話し相手の注意を引いたり、警告したり、呼びかけたりする言葉”
です。
日本語でも親しい仲間と会話をスタートさせるときに、
「ねぇねぇ」
「おい!」
「あのね」
「よっ」
「気を付けて」
といった表現をしますよね。
英語でもこういった表現がいくつかありますので代表的なものを紹介します。
なおこれらは呼びかけや注意のため、文頭にくることが多く全て話し相手とのやりとりに特化したものとなります。
Hey( 注意喚起・呼びかけ)(カジュアル)
”Hey”は
「ねぇ」「おい」「あのさ」「ちょっと」
といった意味があり、
”主に注意を引きたい時、話しかける時、驚きや怒りを含める時”
に使用します。
Hey! What are you doing?
(おい、何やってるんだ?)
Hey, can you help me for a second?
(ちょっと、手伝ってくれる?)
ただ”Hey”を使う表現はかなりカジュアルですので初対面の会話やビジネスシーンでは基本使われません。
注意すべき点は
発音のトーンでその意味が「フレンドリー」「怒り」「困惑」などに意味が変わってくる
ということ。
そのため英語初心者は次項で紹介する
”Hello”
を使用した方が無難です。
Hello(あいさつ・やさしい呼びかけ)(フォーマル〜カジュアル)
”Hello”は
「こんにちは」「やあ」「もしもし」
といった意味があり、
”誰かに声をかける時、電話、ドアを開けた時”
に使用します。
Hello! Nice to meet you.
(こんにちは、初めまして)
Hello? Is anybody home?
(もしもし?誰かいますか?)
”Hello”は汎用性が高く基本的にフォーマルからカジュアルまでどのシーンでも使用できるというのが便利です。
特に初対面の人やお店の人と会話を切り出すときはよく使いますね。
英語がまったく喋れない人でもとりあえずこの表現だけは出来る人もいるでしょう(笑)
また日本人が電話するときに必ず言う、
「もしもし?」
も英語では”Hello”となります。
Yo( カジュアルな呼びかけ)(スラング寄り)
”Yo”は
「よっ」「よう」「うぃーす」「おい」
といった意味があり、
”かなり親しい仲間内での会話”
に使用します。
”Hey”よりもさらにカジュアルな表現ですのでフォーマルな場所ではまず使われません。
Yo! What’s going on?
(よっ、どうしてる?)
Yo, listen up!
(おい、聞いてくれ!)
”Yo”は英語圏の若者のスラング(若者用語)みたいな感じですね。
英語に自信があれば使いこなせればなかなかカッコイイ表現だと思います。
Look(相手の注意を引きつける)
”Look”は
そのまま直訳すれば
「見て」
ですが、その他にも
「ちょっと」「あのね」「ねぇねぇ」
といった
”相手の注意を引きつけるとき”
にも使用します。
Look! The sunset is beautiful.
(見て!夕日がきれいだよ)
Look, I understand how you feel.
(あのね、気持ちはわかるよ)
”Look”は単なる
「見て」
だけじゃなく
「聞いて」「(私に)注目して」
といったニュアンスで使われることがポイントです。
Watch out/ Look out(危険の警告)
”Watch out! / Look out!”は
「危ない」「気をつけて!」
といった
”緊急時の警告、危険なものを指摘”
に使用します。
Watch out! There’s a car!
(危ない!車が来てる!)
Look out! It’s falling!
(気をつけて!落ちてくる!)
”Watch out! / Look out!”は危険なシーンや即時的なシーンでよく使われる表現です。
同意・反応を表す間投詞
英語で同意・反応を表す間投詞は、
”会話の中で「同意」「否定」「理解」「納得」「驚き」など、相手の発言に反応する形で使われる言葉”
です。
日本語でいえば
「うんうん」
「なるほど」
「そうだね」
「うーん」
といった相手に対する相槌やうなずきみたいな表現です。
同意・反応を表す間投詞を理解する一番のメリットは
”実際の英会話であなたの話をしっかり聞いていますよアピールができる”
ということです。
例えばあなたがこんな感じで、
”道で外国人に道を聞かれた”
としましょう。

Excuse me, how do I get to Tokyo Station from here? I want to take the nearest route.
このときこんな感じでぱっと答えられたらカッコイイですよね。

Oh, I see. The nearest way is to take the JR line from here.
ただ多くの英語初心者の日本人は、

えっ・・?えーーと(何言ってんのか分かんねーよ)
となると思うんです。
というより
”英語でうまく表現できないからそのまま黙ってしまうという”
のは英語初心者の日本人あるあるです。
だからこんな時に、
「Uh-huh(うんうん)」
みたいな感じで英語で相槌をうてると相手からすれば、

This person really listens to what I have to say・・(この人ちゃんと私の話聞いてくれてるのね・・)
となるんですね。
「何言ってんのか分かんねーよ」
となる気持ちは分かりますが、
英語が分からなくてもとりあえず会話の相槌さえ打てれば相手の印象は全然違ってきますのでぜひここで覚えておきましょう。
肯定・同意
相手に対して肯定・同意を表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Yes!(はい!/ そうだね)明確な同意・肯定
Yeah!(うん!/ そうだね)カジュアル
Uh-huh. (うんうん)相槌の基本
Right. (そうだね / その通り)同意
Absolutely!(まったくその通り!)強い賛成
Exactly!(まさにそれ!)完全一致
Yes! That’s exactly right.
(そう、それそれ!)
Yeah, I know what you mean.
(うん、わかるよ)
Uh-huh, I agree.
(うんうん、賛成)
Right. That makes sense.
(うん、それは道理にかなってる)
Absolutely! I couldn’t agree more.
(まったくその通り!)
Exactly! That’s what I was thinking.
(それ、まさに思ってたこと!)
否定・反論
相手に対して否定・反論を表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
No! (いいえ!)明確な否定
Nope. (ううん)カジュアル
Nah. (いや〜) 軽い否定
No! That’s not true.
(違うよ、それは本当じゃない)
Nope. I didn’t go.
(ううん、行ってないよ)
Nah, I’m good.
(いや、大丈夫)
驚き・気づき・納得
相手に対して驚き・気づき・納得を表現する主な間投詞です。
例文も添えてますのでネィティブになった気で発音しながら覚えていきましょう。
Wow!( わあ!)驚き・賞賛
Oh!(あっ!)気づき
Ah! (ああ!) 理解・安心
Aha! (あっ!)ひらめき
Really? (本当に?)驚き・確認
Oh, I see. (ああ、なるほど)納得の反応
Hmm... (うーん)考え中
Wow! That’s amazing!
(わぁ!凄いですね)
Oh! Now I get it.
(ああ、今わかった!)
Ah! That’s what it meant.
(なるほど、そういう意味だったのか)
Aha! I figured it out.
(あっ、わかった!)
Really? I didn’t know that.
(本当に?知らなかった)
Oh, I see what you mean.
(なるほど、言いたいことわかった)
Hmm... I’m not sure.
(うーん、ちょっと分からないな)